介護の知りたいがわかるサイト介護ON編集部です。

世界的にどんどん平均寿命が上がっていき、特に日本は世界的にも長寿国であり、平均寿命は、83.84歳となっています。

海外の研究では、2007年に日本で生まれた子供の半数が107歳より長く生きると推計されており、日本は健康寿命が世界一の長寿社会を迎えています。

このことによって、これから、超高齢化社会を迎える人では、早急な対策が必要になってきます。

厚生労働省でも、「人生100年時代構想会議」という、人生100年時代を見据えた経済社会システムを創り上げるための政策のグランドデザインを検討する会議が行われています。

年金もどんどん受け取り年齢が上がってきている中、人生100年時代は、どのように生きていけばいいのでしょうか。

100歳まで生きるということはどういうこと?

今までは80歳が平均寿命でした。

20歳まで学び、そこから社会に出て働き出します。

そして、60歳で定年です。

そこから、退職金と年金で暮らしていけます。

80歳寿命から100年言い切るということは、60年で定年退職したらサラリーマンのほとんどが暮らしていけなくなってしまいます。

100年生きると考えた時の生活モデルが成り立たなくなります。

年金は縮小化です。

つまり、100年生きるということは、80歳まで働かなくてはいけなくなってしまいます。

80歳まで働かないといけないということの問題点

日本の社会モデルは、80歳で寿命を迎える社会モデルです。

一つの就職で、一つのスキルで働き、生きていくことができました。

それを、さらに20年伸ばすことは難しい社会です。

マルチなスキルがないと、人生100年時代では生きていけないという問題が起こります。

日本の場合は、決まった年齢で大学へ行き、結婚適齢期と言われる年齢で結婚をするといった、慣習などで決められた価値観で人生を決めています。

そうではなく、60代でも大学へいってもいいですし、70代で起業しても言い訳です。

しかし、人では、高齢者が学ぶ場、稼げる場などがない事が問題でもあり、世界から遅れていると言われています。

今までの価値観、良い大学行って、良い会社へ就職して、退職金をもらってという、過去のロールモデルが通用しなくなってしまいます。

そのことから、個人がどのように変わるか?という個人の変革が求められます。

100年時代を生き抜くためにはどのような変革が必要なのか?

100年時代を迎え、社会モデルが代わり、価値観が変わってきた世の中で求められることは、自分自身がどのようになりたいのか?というあり方が大切になります。

本当は何がしたいのか?という選択し、そのことによって起こり得るリスクをどうやって回避すればいいのか?ということを考えていく必要があります。

もっとも必要なことは、何をするのかを自分で決断し、選択することです。

長い生涯で一番弊害になるのは健康です

100年まで生きるということは、今も問題を抱えていますが、シニア層の健康対策が重要になってきます。

その健康対策で最も必要なのは、認知症対策です。

日本ではさらに増え、認知症の問題や、介護の問題は取り上げられていますが、施設も含めて、どのように健康的な生活を送っていけるのか?が大きなテーマになっていきます。

100年時代の新しいステージの作り方とは?

100年生きるということは、今までよりも長く時間を使えるという「時間の恩恵」を受けることになります。

そのことにより、仕事を含め、生き方の 選択肢の多様化になっていきます。

新しいステージを作るためには、自分にあったものを「探求」する必要があります。

1.様々なモノやコトを経験して、自分がやりたい、自分にあったコトを見つけるステージ

2.職を探すのではなく、自分の職を生み出すステージ

3.異なる職種を同時に行う

この中では、まずは、探求する事が大切です。

ライフシフトのテーマとは?

人生80年から、20年増えます。

その時に、どのように20年のびた時間を過ごすのか?

簡単に言えばこれがライフシフトのテーマになります。

自分は、どのように幸せになるのか?を決定し、そのために何をしていけばいいのか?

仕事をずっとし続けるのか?

家族と一緒に過ごしたいのか?

など、それを自分が決める事です。

人生100年時代は、より、自分を大切にする時代でもあると思います。

これからさらに高齢者は増え、そのために介護や、福祉のニーズは高まっていきます。

介護職も100年時代を見越した、展開を考えなければいけないのではないかと感じます。