介護の知りたいがわかるサイト介護ON編集部です。

台風19号での被害にあわれた方へ心からお見舞い申し上げます。 

少し思うことがあり、今回は、通常の記事ではなく、このような形で意見を述べたいなと思います。

10月に入り、最強クラスの台風が首都圏直撃となり、大雨や、暴風などの脅威に晒されています。

多くの企業が事前に休業を決断したり、中には、休業をせずに、出勤しないといけない企業もあるでしょう。

Twitterなどでは、災害時に出勤するという行為は、自分の身を危険に晒す事で、頭が悪いといった意見もありました。

一般企業ではそのような事を考えることもわかりますが、中にはどうしても出勤しないといけない職業もあります。

それが、看護師さんや、介護士さんなど、医療従事者さんたちです。

命を扱う仕事ですから、当然、人が必要です。

そのような場所で働く人に対して、大人なんだから自分で決めろ!頭が悪い!と言い放つ人のサイトがバズっていたりすることに、SNSの主観的で、感情論的な発言を拡散する人が多いことに、悲しさを感じます。

感情論ではなく、論理的に議論すべきだと思う。

SNSなどでは、感情が先に行きます。

そして、その感情に同調するように拡散させる。

不満や不満は拡散されやすいように感じますが、感情で発信される情報には正しい決断ができる情報はないように感じます。

今回、台風で出勤させる企業はブラックだ!といった声がかなり多く、確かに出勤させない方がいい仕事の方が多いでしょう。

社員の身を守ることも企業の努めです。

しかし、出勤しないといけない業種に関しては、どのようにすれば社員の身を守ることができるのか?

また、出勤せずとも回るようにできないのか?などの議論を会社のトップがしていく必要があるように感じます。

介護職、看護などの医療従事者さんにはもっと光を当ててほしい

患者さんや、利用者さんの命を守る仕事をしている人たちにとっては、自分のことの前に、「休んだら患者や利用者が困る」から仕方なく行くという人の方が多いのです。

それを、私たちは当たり前に考えないで欲しいと思います。

確かに、その仕事を選んだのは、当事者でもありますが、看護師三谷介護士さん、医療従事者のみなさんがいて、安心して暮らせる部分が大きいのです。

嫌ならやめろという問題でもありません。

感謝こそすれ、無責任に「台風来てるから休もう」という論調はおかしい気もします。

休みたいけど、休めない環境で働かないといけない人がいる!という事実にもう少し目を向けてリスペクトできる国であって欲しいなと思います。

台風時に働くのが正しい、正しくないが問題ではない

問題の本質が「正しい、正しくない」になっていますが、本質はそこなのでしょうか?

台風時に働くことが果たして悪なのか?

企業が悪なのか?

それは、少し違う気がします。

何でもかんでも、禁止しろ!やめろと批判するのは簡単です。

しかし、このような状況になればどのようにすべきかを解決策を議論することが大切ではないかと思います。

台風の影響で、何が問題だと感じるのか?それは、従業員一人一人違うはずです。

もし、会社が前日からの宿泊費、そして、危険手当などを出すとしたら、あなたは働きたいですか?という質問を投げかけたとしたらどうでしょうか?

働いて、少しでも賃金が増えるなら働きたい!という人もいるのかもしれません。

休みたい!と思う人も多いでしょう。

その際に、休みたい人を休ませて、働きたい人は働けるようにできるのであればするということを考えていくことが大切かなと思ったりします。

このように、主観で決めつけるのではなく、各会社が、どのようなカタチが最前かを考えることが必要ではないでしょうか。

国も問題解決へもう少し考えて欲しい

このような台風や地震など災害時への病院や介護施設などの従業員の対応はどうするのか?

出勤できない状況下になる場合もあります。

これから、さらに高齢者は増えていきます。

施設ももっと増やさないといけないでしょう。

その時に、事業所レベルでなんとかしろ!というのは難しいのいではないかと思います。

国民の命を預かる仕事だからこそ、国がなんらかの指針を考えるべきではないかとも思います。

企業はできることを最大限行います。

その結果が、「台風や災害でも出勤する」という事実です。

休めない会社などに対しての議論も必要だなと今回の台風で感じました。