介護職についた人の多くは、腰の負担から腰痛を抱えている人が多いです。

厚生労働省は離職対策として、職場における腰痛予防対策指針」を策定しました。(H25年6月に改定)
PDFはこちらhttps://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/roudou/gyousei/anzen/dl/131114-01.pdf
それくらい腰痛は、介護職に勤める人には死活問題です。

介護職をやりたくて始めたが、腰痛によってやめてないといけないと言う人もいます。

介護職で一番辛いのが、「お風呂介助」ではないでしょうか?

介護職につく人の多くは、早い段階で腰の痛みを覚える人が多いです。

20代の時は、体力もあり、コルセットをつけながら痛みもそこまで感じなかったのが、歳をとるごとに腰の痛みがひどくなってきてしまい、仕事中だけではなく、自宅や休日でもコルセットをつけないと辛い。

朝は体が固まっているような感覚で、腰が痛くて起き上がるまでに時間がかかってしまいます。

仕事では、お風呂介助がやはり一番辛く、職員二人掛かりでやりますが、中には、体重が80キロ、100キロ近くの方もいます。

そんな人を毎日のように抱え、しかも落としてはいけないと言う緊張感の中で行なっています。

ちょっと前には、大柄な方の送迎時に、車椅子から座席に移動させるときに、肩に捕まってもらったところ、大柄の利用者さんの全体重がかかってしまいかなりの激痛が走りました。

その日から痛みで寝付けない日が続いています。

病衣に言っても電気治療と湿布をもらうだけ。

全くよくなりません。

現在30代ですが、妻も子供いるので、やめてしまうことは抵抗があります。

でも…このままでは仕事を続けることができません。

で見れば40代、50代まで頑張って続けたいのですが……

介護職ではこのように腰痛によって退職を迫られる人がたくさんいます。

腰痛が離職率増の理由の一つでもあったりします。

腰痛は病院では治らない?

病院ではあくまで痛みに対する対処をします。

その理由は、高熱が出たら熱を下げると言う対処をするように、保険診療では、今患者さんが抱える目の前の問題の対処しかしないのが現状です。

そのため、腰痛で発生する腰の痛みに対処するために湿布と痛み止めと言う処置になります。

整形外科の中には理学療法士がいて色々やってくれるところも存在します。

しかし、ここでもPTさんは医師の指示のもとの対処になってしまうので、根本的な腰痛改善は病院ではなかなか難しいのが現状です。

腰痛になったら安静にした方がいいの?

「腰痛になったら安静にした方がいい!」

と言われる場合が多いのですが、実は安静にせずに、動いた方が治りや痛みは早く改善します。

その理由は、さかつめ整骨院鍼灸院 さかつめ先生に腰痛について記事を書いていただきました。

腰痛を改善するために知ってほしいこと

【柔道整復師 鍼灸師 坂爪 慶先生監修】

腰痛の85%は非特異的腰痛と言われています。
つまりレントゲンやMRIで異常を見つけられない腰痛です。

この様な腰痛は安静にしすぎるとかえって次の動作時の痛みに対する恐怖心と痛みに意識が集中するがあまりかえって痛みが増幅する傾向があります。

腰痛→動作に対する恐怖→身体の緊張亢進→次の動作でより強い腰痛→さらなる恐怖

という悪循環を呼び起こし腰痛の治癒を遅らせます。

ある調査では積極的に安静にしていた腰痛患者群は適度に動いていた患者群より職場復帰に時間を要していた。

と報告されています。

人間の認知では“痛み”と“不安”は同じ認識です。
不安、つまり動いたらより痛くなるんじゃないか?
という不安な気持ちが痛みをより増幅してしまうのです。

動いても大丈夫という正しい知識
怖がらずに少しずつ動く

この2つが腰痛を改善するためには重要になってきます。

腰痛を根本改善する為に必要な3つのこと

1.ネットの情報を鵜呑みにせずに正しい知識を持つこと。

高いのですが、こんな本があります。
腰痛 エビデンスに基づく予防とリハビリテーション

2.信頼できる治療院を探しましょう!
信頼できる治療院の条件とは?

・保険を使っていない
・回数券を売っていない
・ホームページをしっかり持っている
・常にブログなどで情報発信をしている(その際に腰痛についてをしっかり読んでみてください)

3.自分の腰痛の原因と特徴をしっかり理解すること

上記の1で知識をしか得て、信頼できる治療院の先生から、腰痛の原因をしっかり聞くことです。

その上で日常生活での対処法をしっかり聞き守ることが必要です。

死活問題になる介護職の腰痛。

少しでも改善して、安心して仕事に取り組みたいですよね。

【柔道整復師 鍼灸師 坂爪 慶先生監修】

さかつめ整骨鍼灸院
坂爪慶先生プロフィール
整骨院の倅として生まれ、大学卒業後整骨院を継ぐべく専門学校に入学。

入学と同時に整形外科で研修生として働き、午前中仕事、昼から学校、夕方から仕事という
生活を送りながら学校に6年間通う(整骨、鍼灸ともに3年間通う必要があります。)
全くの初心者が整形外科に努めてリハビリ助手を務める。

その後3つの国家資格取得後、大阪の鍼灸整骨院に就職、10年間働かせてもらい最後の3年間は院長を歴任

女子ホッケー日本代表のチーフトレーナーの任を得て、海外遠征、国際大会にも帯同。

約5年前に帰潟し父である院長の元、坂爪整骨院にて働き地域の皆様にお世話になりながら施術を行いつつ、再度ご縁があり女子ホッケー日本代表のトレーナーに就任して2014年アジア大会(韓国 仁川)に参加。

現在は、地元の高校等でのトレーナー活動も継続。

2018年には、新潟市青葉区にて「さかつめ整骨院鍼灸院を開業。

大阪時代から「慢性痛」の勉強を開始し、一般的な痛みの施術では反応しないメカニズムに驚愕し、多くの治療法、メソッドを学習し、慢性痛を改善するための治療を行っている。