こんにちは。

介護の知りたいがわかるサイト介護ON編集部です。

介護の現場では、深刻な人手不足となり、現場で働いている介護職の方達にしわ寄せがきています。

このような人手不足が深刻になってくると、新たな社会性、革新性のある産業も生まれてきます。

それが、ロボット産業です。

特に、先進国の中でも超高齢化社会の日本では、ロボットの開発は、世界的にも進んでいます。

世界でも4本の指に入るロボット開発メーカーが日本いは2社もあるのですが、介護ロボットを利用している事業所や施設は、3割弱しか活用していないのが現状です。

そして、普及しない最大の原因が価格が高いと感じているのがほとんどのようです。

レンタルや補助金などもあるのですが、実際には、ロボット導入しても、その操作や、メンテナンス、運用などで、時間的コスト、人員的コストがかかってしまうということが最大の問題でもあるようです。

せっかく、人手不足の解消のために開発しているのに、導入し、運用するためには、人の手が必要になり、人員を割けないという矛盾が生じてしまっているのが現状のようです。

ロボット導入で本当に人員コストがかかるの?

しかし、実際はどうなのでしょうか?

使っていない、使ったことないのに、なぜ人員コストがかかるから導入できないと思われているのでしょうか?

利用したことないのなら、コストがかかることは本来わからないはずです。

それなのに、コストがかかると思い込んでいる。

その理由は、よくわからないからではないかと思います。

購入には、かなりの費用がかかってしまいますが、レンタルなら、見守りや配膳までしてくれるロボットなどは15万円でレンタルできます。

実際の介護ロボットの価格

移乗介助型ロボット:HAL®

(腰タイプ購入価格:2,000,000円~(税込)/レンタル価格:契約期間・台数により変動)
介助者が腰に装着することにより、移乗動作介助や抱え上げ介助をアシストし、介助に伴う足腰への負担を軽減する機器。脳から筋肉へ向けて発信される生体電位信号を読み取ることにより、介護者の動作に合わせたアシストを行うため、普段通りの動き方で無理なく介助できます。

移乗介護型ロボット:ロボットアシストウォーカー RT.2

(購入価格:118,000円(税抜)~)
パワーアシスト機能付き電動歩行器。上り坂でのパワーアシストはもちろん、路面状況や速度、ハンドルの動きを察知し、どんな場面でも安全に歩行できるようサポートします。

排泄介助型ロボット:ラップポン・ブリオ

(購入価格:92,500円(税抜)~)
排泄処理ユニットが搭載されたポータブルトイレ。消臭性にすぐれ、介護者の負担・不快感を軽減することができます。自分の排泄物を見られたくない、掃除をしてもらうのは申し訳ないといった利用者の気持ちにも配慮されます。

見守り・コミュニケーション型介護ロボット:PALRO

(購入価格:670,000円~(税抜)/レンタル価格:月額30,000円(税抜)~)
AI機能を搭載。ダンスや体操を披露したり、相手の表情を読み取ったりしながら、途切れのない自然な会話を楽しむことができます。運動機能の維持や認知機能低下の予防にも活用できます。

入浴支援型ロボット:wells

(価格:1,400,000円(税抜))
浴槽への出入り動作と、脱衣室から浴室の出入り、衣服の着脱などの一連の動作を利用者の身体状況に合わせて介助できる機器。利用者は、着座したまま安楽な入浴姿勢を保持することができます。移乗介助の回数が減るため、介助者負担の軽減にもつながります。

ニップクケアサービス https://www.nippku.com/column/reward_for_nursing-care/care-robot/

確かに、購入するのはかなりの投資になってしまいますが、レンタルでは、従業員を雇うよりも安くなるはずです。

では、なぜ、導入に踏み切れないのか?

最大の理由は使ったことないから、知らないからです。

人は、知らないもの、未知のものにはお金を払うことはありませんよね。

インターネットで何かを購入するときなどがわかりやすいと思いますが、知っている物、利用したことあるものを購入しませんか?

例えば、なまこって見た目は気持ち悪いですよね。

なまこは食べ物だ!と知っていなければ、気持ち悪くてとてもじゃないけど食べられない!と思います。

しかし、知っているから美味しくいただける人もいます。

つまり、実用にあたっての認知がないから普及率が少ないのです。

介護ロボットの普及率を上げるために考えられることとは?

それは、無料で提供することです。

つまり、介護ロボットは、フリーミアム戦略が一番適しているのではないでしょうか?

使ったことがないから、良さがわからないのです。

だから、まずは、1ヶ月でも、3ヶ月でも無料でリースさせる。

その後、購入か、レンタル契約を結べばいいです。

1ヶ月無料で1年間使った場合の割引率は、ものすごく低くなります。

その場合は、約8%引き程度です。

もし、3ヶ月の場合だと25%OFFになります。

不必要な値引きはいらないわけです。

携帯電話が圧倒的に普及したのは、無料で配ったからです。

今までなかったものを普及させるには、まずは使ってその便利さに気づいてもらうことが先に必要になってくるのかなと思います。

国は、無料で数ヶ月レンタル提供できるように、補助金を使うようにすれば一気に介護ロボットは普及できるのではないでしょうか?

介護職の人手不足問題は、要介護者も増えていく中ますます深刻になっていきます。

少しでも、介護師さんたちの負担が減っていくように、国も、施設も考えていって欲しいなと思います。