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超高齢化社会を迎えつつあり、これから2025年問題(団塊の世代が2025年頃までに後期高齢者(75歳以上)に達する事により、介護・医療費などの社会保障費の急増が懸念されている問題です。)なども控え介護や、福祉は大きな注目が集まっていますが、人手不足に泣かされている業界でもあります。

そんな、介護、福祉業界ですが、意外と知られていないような資格が結構あります。

介護職や福祉は今後「職業」としても大きなニーズが出てきます。

働き方改革で、今まで以上に介護職などの環境整備は大きく改善していくことでしょう。

そこで、今回は、これからニーズが拡大する介護資格などのご紹介を行なっていきたいと思います。

介護の主要資格とは?

介護には主要の資格が5つほどあります。

中には実務経験なども必要になってくるので、その資格についてまずは知っておきましょう。

介護職員初任者研修

『在宅・施設を問わず、介護職として働く上で基本となる知識・技術を習得する研修』(厚生労働省より)

となっています。

これから介護の仕事を始める人には最初にとって欲しい資格でもあり、介護職の資格の中ではもっとも取得しやすい資格になります。

介護の仕事には、調理や掃除、洗濯などの「生活補助」と、直接利用者さんの体に触れ、入浴、食事、排泄、リハビリなども含めて日常生活の支援をしていく「身体補助」があります。

そして、利用者さんの身体に触れる「身体補助」をする場合には介護の資格を必ず持っていないとできません。

介護職員初任者研修は最短1ヶ月から3カ月程度で取得が可能なもっともとりやすい資格であり、採用で有利になったり、給与面で考慮される資格となります。

以前は、ホームヘルパー1級から3級という資格や介護職員基礎研修などがあったのですが、現在は制度変更があり、介護職員初任者研修が初心者の入門的な資格となっています。

介護の資格としてはもっとも難易度の低い、介護のスタート資格とも言えるでしょう。

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介護福祉士実務者研修とは?

介護福祉士実務者研修は、介護職員初任者研修の上級資格であり、介護福祉士の資格を取る上では必須の資格になります。

基本的な介護能力を高めるために取る資格。 初心者向けの「介護職員初任者研修」から、ランクアップした内容です。 また、国家資格である「介護福祉士」へのキャリアアップのためには、必須の資格でもあります。(介護求人パークより

こちらは、介護職員初任者研修とは違って、サービス提供責任者として働くことが可能です。

その他には、医療的ケアやたん吸引など実践的なスキルが身に付けることができます。

介護福祉士へ向けたより専門的な知識を習得することができ、なおかつ、サービス提供責任者として活躍ができるために、給与面や転職でも介護職員初任者研修の資格よりも優位になります。

介護福祉士を目指す人には必須の資格です。

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介護福祉士とは?

介護福祉士は介護職ではもっとも難易度が高く、唯一の「国家資格」になります。

主な仕事は、介護が必要なお年寄りや障害のある人に対して、日常生活が送れるように、食事や入浴、排泄、歩行などの介助や介護者からの相談に応じてアドバイスをしたり、介護者の精神面での支えになったりたりすることが主な仕事です。

介護が必要な人の心のケアまでの知識も必要になってきます。

介護福祉士は別名「ケアワーカー」とも呼ばれ、介護をする人や介護の現場で働くヘルパーさん達に対して、指導やアドバイスなどを行う現場のリーダ的な役割も果たします。

また、待遇面でももっとも優遇され、「社会的信頼」も高い職業と言えるでしょう。

介護福祉士になる為には必要実務経験は3年以上必要なので、最短でも3年以上かかります。

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ケアマネージャー(介護支援専門員)とは?

介護保険制度に基づいてケアマネジメントを行う資格です。

介護を受ける人のために、介護の方針を定めたりサービスの内容・費用などの計画を立てたりする専門家。

特に、介護保険の介護支援専門員を言う。通称ケアマネと呼ばれる。

つまり、介護サービスを必要な人と、介護事業所をつなぐハブとなる資格です。

要介護者等からの相談に応じ、要介護者等がその心身の状況等に応じ適切なサービスを利用できるよう市区町村、サービス事業者等との連絡調整等を行う者であって、要介護者等が自立した日常生活を営むのに必要な援助に関する専門的知識・技術を有するものとして介護支援専門員証の交付を受けたもの(法第七条第五項関係)となっています。

通常の介護職員よりも給与面では高く、また、介護職の資格の中でも難関資格の一つであると言われています。

ケアマネージャーは、厚生労働省の「介護支援専門員(ケアーマネジャー)の資質向上と今後のあり方に関する検討会」にて議論されたことがあり、不要論も出てきている為に、すぐになくなることはないと思いますが、今後の動向は注目です。

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介護事務とは?

国の定める介護サービスを受けるにあたって介護報酬を請求する書類を作成したり、介護施設の新規利用者への受付対応からサービス内容の説明、スタッフの勤務体制の管理と多岐に渡り、ケアマネージャーのサポートなども仕事になります。

これから、もっとニーズの高まりも見せる必要な資格とも言えるでしょう。

ただ、介護保険に関する専門知識を必要としますが、特別資格がなくても仕事ができるのが「介護事務」でもあります。

また、介護ソフトを用いる作業が中心なので、PCスキルは必須となります。

介護職は肉体的にも精神的にもハードな為、業界を熟知している介護職から介護事務へ転身する人もいますが、介護職よりも給与面では大きく下がりますが、長期に渡って介護の仕事をしたい!と思う方には続けやすい業種と言えるでしょう。

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自分にあった資格を目指し、ニーズの高まりを見せる介護業界で働こう!

介護業界は、精神的にも、肉体的にもキツイわりにはまだまだ給与面、心の面でも様々な問題を抱えている業界でもありますが、これからは拡大することが確実な業界でもあります。

自分がどんなことで関わっていきたいのか?をしっかり決めて、それぞれの資格取得を考えて行くといいでしょう。

これからもっと働きやすいように変わっていくことを期待していますが、様々な制度変更は必ずしも介護業界で働く人たちが心から働きやすい現場とはなっていない現状はあります。

パワハラや、利用者さん側が介護職員に対するセクハラなども問題になっていたり、問題はあります。

そのような問題とも向き合いながら、業界で働く介護職の皆さんに、私たちはもっと敬意を示した方がいいですね。

もっと、介護に関わらない人が介護の現場の「知識」を身に着ける世の中になってほしいと願っています。