こんにちは。

介護の知りたいがわかる介護専門サイトの介護ON編集部です。

認知症の患者は年々増え、高齢化が加速する今では、これからの日本でのもっとも重要な課題でもある認知症。

その介護に携わる人への負担軽減も課題になっています。

認知症患者の介護で疲弊する人は多く、1人で食事やトイレ、入浴などができずに、また何かあると夜中でも大声で呼ばれる。

目を離したらいなくなってしまう。

などもあると、休む暇もなく、夜中でも寝た心地もしませんよね。

これが毎日続くとなると本当にツライ毎日です。

ただでさえ、身体的にも大変な介護ですが、これが、精神的にもツライ状況だと介護をする側の自分自身もまいってしまいますよね。

そこで、介護ON編集部では、認知症患者とストレスをあまり感じずに同居できる考え方をカウンセラーの先生に聞いてみました。

ストレスの一番の原因はコミュニケーションが取れないこと

人がどの場面でもストレスを感じることは、人とのコミュニケーションがうまくいかない事です。

会話が成立しないことはストレスになりますし、こちらの思惑も通じないのですからイライラしてしまうのも当然ですよね。

認知症患者さんは、やって欲しいこと、自分がしたいことがあり、それをうまく表現できないストレスも抱えている場合もあります。

一方、介護する側の家族は、伝えたいことや、自分のこともわかってほしいと考えます。

このお互いが「わかって欲しい」というぶつかりが大きなストレスを産む原因にもなっています。

では、コミュニケーションによるストレスを改善するために行えば良いことは何でしょうか?

過度な期待をしない

人が怒りやイライラを抱える時には、「このような事を言えば、こんな返事が返ってきてほしい」という期待があります。

期待通りの答えにならないと腹が立つ人も中にはいますので、相手に対しての会話に期待しない事です。

過度に期待すると、このような返答があってもいいはずだ!とこうあるべきがあなたを苦しめる結果となってしまいます。

思い通りしようとしない

認知症患者さんは、思い通りに動いてくれないものです。

しかし、人は、自分の思い通りにしたい!と少なからず思ってしまうものです。

相手を思い通りにしようと考えていると、そのように行動しければ途端に不満ばかりになってしまいます。

思い通りにならないものだと割り切ることも重要です。

特に認知症の患者さんは以前の時とは違います。

思うようにならなくて当然くらいの気持ちでいる方が心は楽です。

責任を背負いすぎない

相手の為に!という考えを捨てることです。

その前に大切なのは、あなた自身です。

責任を背負いすぎて、自分の感情や、気持ちを無視して相手だけに尽くすといつか不満が爆発しています。

「あなたの為にこんなにやっているのに!」と思っていてももしかしたら相手は全く求めてないかもしれません。

怒りの感情は我慢せずにちゃんと吐き出す事

介護をやっている人の中には、怒りや不満を誰にも言えずに自分の中に留めて押し殺してしまう人が多いです。

これでは、心がとても辛く、傷ついていきます。

もし誰にも言えなくても、その怒りや不満は、言葉で発してください。

クッションに顔を埋めて叫ぶ!でもいいですし、誰もいない部屋で、怒りを声に出すことでもいいです。

また、紙に書いて消化してもいいでしょう。

スマホアプリには、このようなものがあります。

ストレス解消・癒やしのアプリ「聞いてよ!クマさん」

このようなものを活用して怒りを解放し、消化させましょう。

溜め込むことがストレスが爆発する第一歩です。

ストレス耐性をつけるには自分のことも気にかけること

ストレスを抱えて辛くなってしまう人は、本当に真面目で、心優しい人いが多いです。

だからこそ、自分以外を優先して、背負ってしまうのです。

それはすごい良さでもあるのですが、逆に「自分がない」ということにもなってしまいます。

なぜ、あなただけが介護をしなくてはいけないのでしょうか?

それを決断し、決めたのはあなた自身のはずです。

あなたは、本当はどうしたい?

そこに気をかけてあげてほしいのです。

自分のことはなかなか見えないものです。

自分が介護をする決めたけど、今のあなたの気持ちはどうなの?

そこと一度向き合って考えてみる事をオススメします。

そうすれば、他の答えが見つかるかもしれませんね。

介護の問題は、今後ももっと大きくなっていくでしょう。

その時に、どのように介護をする側の人もケアしていくのか?ということも必要なのではないかなと思います。

経済的な部分もありますが、心の部分ももっとケアしていくことが必要な気もします。