デイサービスを選ぶ場合には、利用者側の目的と、家族の目的があると思います。

介護をする側の人の中には、できるだけ自分で面倒を見たいという方も少なからずいらっしゃいます。

母親が認知症になり5年。

母子家庭の為一人で母の面倒を見てきました。

二人の生活もあるので、仕事はやめるわけにも行かず、私が仕事の時は、母は一人で留守番。

こまめに電話をして、無事を確認する。

最近はネット上でも確認できるものもありますが、ある日、母が勝手に外出してしまい、警察に保護されました。

日中一人にさせてしまうことを心配していた矢先に徘徊が始まってしまいました。

「もう一人での介護は無理かなぁ」

そう考えて、デイサービスにお世話になることにしました。

最近では、老人ホームや介護施設などでの暴力事件などをニュースで見るし、本当に母のためになるのだろうか?

私が頑張って見た方がいいのではないか?

でも…

生活をして行く為には仕事をやめることはできない…

様々な葛藤がありましたが、母が一人で家にいるよりも、認知症になる前には人との交流が盛んにあった母なので、デイサービスで人との繋がりが持てたらいいなと思いっています。

家族が認知症になった場合や、介護が必要になった時、様々な葛藤はもちろんあります。

そして、家族の負担にも限界があると思います。

そんな中デイサービスを利用することは、当然ながら考えることです。

デイサービスを選ぶときに気をつけてほしいことが、その目的が、両者の思惑が外れてしまうと、利用者がいきたくない!と拒否問題に発展したり、負担を軽減するために利用するデイサービスが逆に家族の負担になってしまう場合もあります。

→「 デイサービスの拒否問題 デイサービスは利用者さんの目的と、家族の目的が一致しないと不満がでる」リンク

様々な葛藤の中、いざ、デイサービスを利用しようと考え始めたのはいいが、何をすればいいのか?

どんな場所で、どんなところがいいのか?また、何から始めたらいいのか?はわからないものです。

情報を調べて見ても実際に体験したことないことですし、今まで名前だけは聞いたことがあるけど、当事者にならない限り、デイサービスは何をしてくれるところなのかはわからないですよね?

特に認知症になった場合軽度だと利用する側の意見も多少は聴けますが、実際に決めるのは家族の意向が大きいです。

しかしながら、デイサービスや介護施設の多くは、利用する人のメリットしか語っていません。

利用者側のメリットやデメリットはネットを見たりパンフレットにはあるけど、介護する側の家族には負担軽減以外のメリットはどんなことがあるのでしょうか?

デイサービスを利用して介護する家族が感じるメリットとは?

精神的、肉体的負担を減らすことができる。

今回の冒頭のケースでは、家で一人で留守番をさせるという不安などの軽減ができます。

仕事をしながら在宅介護をして行くのはかなりの負担がしいられます。

その介護する側が全く休むこともできずに、介護うつになってしまう場合もあります。

その負担をデイサービスを活用することで軽減させることはできます。

家にしかいない時と比べて会話が増える

在宅で介護をする場合は、生活の全てが家になり、毎日顔を合わせる人が限られてしまいます。
日中一人で家にいる場合は、ぼーっとTVの前で誰とも会話をしない。

あなたが仕事から帰って来て、話す会話も毎日同じ会話。

そうなってくると段々あなた自身も小言がふえ、ストレスが溜まってしまいます。

デイサービスに通うことで、コミュニケーションが円滑になります。

自分の時間を作ることができる。

今まで全ての生活が介護中心になっていた生活から、自分のことを考える余裕を作ることができます。

心が休まる時間がないと体調にも変化が出て来ます。

一緒に潰れてしまう場合もあるので、自分の時間を作れるようになるのは大きなメリットがあります。

こんなデメリットもあるかもしれません

最近では、介護事業所などで殺人事件や暴力事件、虐待などがニュースになったりします。

こればかりは、判断できかねないかもしれませんが、施設の雰囲気などで、見分けることができるかもしれません。

施設を決める場合は、しっかり、事業所を観察し、質問し、施設の人だけではなく、利用者の顔などもしっかり見て、家族のあなたがその雰囲気を感じる必要があります。

少しでも違和感を感じた場合は、違う事業所を探したほうがいいでしょう。

安易に決定せずに、聞くべきところはしっかり聞く。

また、過去に何か問題がないのか?などは事前に調べる必要があるでしょう。

あなた自身の負担を減らし、介護に向き合えるようになることが、本当の家族のためになると思います。

情報がなかなかなく、どうすればいいのかわからないという場合は、ケアマネージャーに相談してみましょう。

近隣の行政に相談して、ケアマネージャーを教えてもらうことも可能です。