デイサービスに通い始めて、家族も安心して、久しぶりの自分時間が持てた!なんて思っていたのに、急に、「行きたくない」と言い始める。

理由を聞いたら、とにかくここはいやだ!の一点張り。

こう言った状況は割とよくあることです。

ただのワガママと家族は思ってしまうでしょうが、本人には必ず行きたくない「理由」が存在します。

家族は、その理由に対して、理解してあげることも必要です。

利用者さんが話す、行きたくない理由の5つとは?

利用者さんはなにも、ワガママで行きたくない!と言っているわけではありません。

その理由で多いのは、5つほどあります。

「不安だから」
「面倒(億劫)だから」
「お風呂が嫌だから」
「レクリエーションが、子供っぽいから」
「苦手な人が居るから」

などが比較的多い理由です。

しかし、それは本心ではない場合が多いです。

その本心を家族が理解してあげないことによって余計にへそを曲げてしまうケースは非常に多いのです。

利用者本人の目的を家族もしっかりヒヤリングすることが大切

デイサービスなどを決める時に、家族のメリットと、利用者本人が抱える問題などは違う場合があります。

「デイサービスを選ぶための家族側のメリット10選」→リンク

利用者の目的は、デイサービスの最大のメリットである、生活機能訓練や口腔機能訓練だけでなく健康チェック、孤立感を感じていたので、デイサービスへいくことで、生きがいや、楽しさを感じられることが主な目的だと思って通い始めた。

家族は、介護の負担から解放される為に、少しでも長く通ってもらって、お風呂の世話や、毎日にかかる時間を軽減させ、ストレスや、体の負担を軽減させたいという目的もあります。

しかし、実際には、デイサービスを利用者の目的を家族がしっかり理解していない場合は、お互いの目的がずれて、どちらも精神的に苦痛を抱えてしまうといったこともあります。

ですので、事前にしっかり、利用者さんの目的や、願望などを家族がしっかりヒヤリングし、家族との目的と意見のすり合わせをしていかなければお互いの不満が出てしまう場合もあります。

利用者はデイサービスが決まってからの方が家族のケアが必要になる?

様々なメリット、デメリットを考慮し、実際に通い始めてから最初の1ヶ月くらいは、家族も安心し、束の間の自由な時間を得られるかと思います。

また、本人も家族だけではできないケアをしてもらえるので、そのケア内容などに満足すると思います。

しかし、1ヶ月、2ヶ月を過ぎた頃に、「行きたくない」と言い出す利用者さんも少なくありません。

家族は、「またワガママが始まった」「行ってもらわなければ困る」なんて思って、無理にいかせようとして、ケアマネージャーなどが相談を受ける場面を見かけたりしますが、利用者さんがなぜ「行きたくない」と話すのかを家族がしっかり話を聞いてあげると解決する場合の方が多かったりします。

行きたくない!その理由は、デイサービスでの人間関係にある

利用者さんは、それまで、集団行動は家族単位での行動しかしていない場合が多く、その多くは孤立していたりします。

そこから、いきなり、集団行動などの人間関係の構築などを必要とするので、大きなストレスを抱えてしまう場合があります。

そこをご家族が、しっかりコミュニケーションを測っていかなければ大きな不満となって問題になってしまったり、ストレスによって体調不良を起こしてしまう場合があります。

お互いが一方通行にならない様に、デイサービスに通えば安心だ!と思って終了ではなく、しっかりコミュニケーションを取ることをお勧めします。

【まとめ】お互いの不満が出ない様にデイサービスに通う目的の共有が必要です。

せっかく、様々なケアを考えて、お互いのメリットもあるデイサービスに通うのなら、不満やストレスなく、気持ちよく利用者さんが通えることが、今後の介護などにも繋がって行きます。

必要なことは、まずは、家族と利用者のお互いの目的をお互いが理解することです。

お互いを思いやるなら、しっかり自分の思いを伝えることです。

こんなことを言っては相手が傷つくのではないか?と言わずに不満を抱えてしまうのではなく、家族が負担を感じているところはしっかり話をし、また、利用者本人もここは家族にお願いしたい!という部分はしっかり家族に伝えることです。

そう言ったコミュニケーションを事前に取ることが、介護の現場では必要になって行きます。

もしかしたら、認知症になってしまう場合もあるかもしれません。

その時に、どんな希望があるのかなどもコミュニケーションを取ることで、利用者さん自身も安心して家族に任せることができる様になると思います。

ここだけの話

以前筆者も家族をデイサービスに通わせようとし、拒否に合い、家族感で揉めに、揉めました。

その時に感じたことは、自分の一方的な都合で考えてしまっていたということです。

家族側は、確かに、デイサービスを利用してくれたら精神的、肉体的な負担は減ります。

しかし、利用する側は、それ以上に精神的な苦痛だったり申し訳なさを感じている場合があります。

そこを改善し、お互いが納得した上で利用するためには、しっかり言いたいことを言い合うことです。

認知症になってしまっている場合は、別の方法が必要ですが、そうではない場合は、まずは今まで以上のコミュニケーションを取り、きっちりお互いの想いを共有していくと揉めないですね。