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親が軽い認知症になってしまった時には様々な問題が起こりますよね。

中でも、家の中で自分の部屋わからなくなってしまうと言う問題は数多く聞かれます。

80代で軽い認知症になってしまった父。

夜間にトイレまでは自分で行けるのですが、その後自分の部屋がわからなくなってしまい戻ることができなくなってしまいます。

夜間に様々なドアを開けてしまい、先日はなぜか冷蔵庫のドアも開けていました。

トイレの扉には大きな字で部屋の方向を示す張り紙をしているのですが効果はありません。

突然部屋の扉を開けられてしまうと子供も起きてしまったりと困っています。

何か良い方法はないのでしょうか?

このように夜間徘徊だけではなく、家の中を徘徊してしまうということも認知症では起こってしまいます。

家族が注意すべきことや対象法はどのように考えればいいのかを解説していきいます。

介護で注意すべき点は相手を変えるのではなく相手を理解すること

怒ると逆効果になるので怒ったりしないこととよくネットには書いてありますが…

間違ったことをしてしまうとつい怒鳴ってしまったり、怒ってしまいます。

これが自分の親であったりすれば余計に感情的になってしまいます。

特に夜間に何度も繰り返されてしまうとイライラしてしまいますよね。

なかなか思い通りならない。

という感情からつい怒鳴ってしまう。

これは意識して避けるようにしましょう。

その理由は、パニックになり、認知症をますます進行させる結果に繋がってしまいます。

と言っても介護は本当に壮絶でそれができれば苦労しないよ…

と思いますよね。

介護のことが書かれているネットなどには「怒るな」と書かれている場合が多いです。

確かに怒らないことは正論で正しいのですが、実際に介護を行なっている家族は心身ともに疲弊しています。

「もう!何度言ったらわかってくれるの?」なんて毎日思っているのではないでしょうか?

しかし、一旦考えてみてください。

あなたがまだ小さな子供だった時にあなたの親もそのようにあなたを見守っていたのではないでしょうか。

今あなたが自分の子供にしていたような形で。

子供がもう1人増えた。

そのように考える。

受け取り方を変えることで少し楽になると思います。

相手を変えることやわからせようと一生懸命になるのではなく、自分が理解する。

自分が受け止めることで感じ方は変わってきます。

では理解した上でどのように対処すればいいのでしょうか。

通路にある物や、危険な突起物、段差などをあらかじめ無くしておくこと

家族が寝ている深夜に家の中を徘徊する場合は、物が散乱していたり、段差など通常はなんでもない廊下でも夜の高齢者には危険になってしまいます。

事前に片付けや、段差を埋めるなどをしておきましょう。

また、テーブルや手すりの角、棚の角なども危険が付きまとうので、コーナーガードなどでケアしておきましょう。

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部屋へ戻るという思いを覚えているかを確認する

尿意という生理現象があるために「トイレに行いきたい」という思いからトイレまでは移動できているのかもしれませんが、目的が達成されたことで完結してしまって「部屋へ戻る」ことを忘れてしまっているかもしれません。

先に指摘するのではなく、まずは「確認」することが大切です。

「部屋へ戻りたかったけどわからなくなっちゃった」というような答えが返って来た場合

この場合は部屋までへの目印が必要になります。

部屋の扉をわかりやすくするために他の扉と区別する。

廊下や通路の壁に目線の高さに紙で文字や矢印などで部屋までの道案内を促す。

部屋へ戻るという思いを忘れてしまっている場合

確認したけど部屋へ戻るという思いを忘れてしまっている場合は目印などをしても意味はありません。

その場合は、現状の認識がどこまでできているのかの情報収集をしっかり行いましょう。

誰かが付き添い声をかける

生活環境を変えられない、変えたくないのであれば、家族で協力してローテンションを組み、夜間のトイレ案内は誰が見るのか?

誰かが付き添い声をかけるようにしましょう。

毎日1人の人が見ることは負担が大きくなります。

家族で協力することで、家族内でもコミュニケーションが生まれます。

その際には、必ず、付き添ってどうだったのか報告や連絡をするようにすることで小さな変化も見逃すことはありません。

報告ノートなどを作ってもいいですね。

まとめ 専門機関やケアマネなどに相談しましょう

家族だけで解決しようと頑張らずに、福祉用具専門員や福祉住居コーディネーターさんなどもいますので専門家に相談することで心の負担は軽減されます。

育児は先が見えますが、認知症は進行を遅らせることくらいしかできません。

抱え込まずにすぐに相談するように心がけましょう。